次に「アポロ8号やアポロ10号は月周回軌道まで行ったのか」を調べてみたいと思います。
今私の推論の中で確定しているのは「アポロの月への着陸は無かった」です。
そしてまぁ間違いなく「アポロ8号やアポロ10号の月周回軌道への航行も無かっただろう」です。
(※⑳疑惑の一覧を調べてみて思ったこと 参照)
この部分をチェックしてみることにしました。
アポロ計画を一旦復習します。(※⑧アポロ計画基礎知識 参照)
アポロ計画(有人飛行)
1968年10月 | アポロ7号 | 有人の地球周回飛行 |
1968年12月 | アポロ8号 | 有人の月周回飛行(人類初) |
1969年3月 | アポロ9号 | 有人の地球周回飛行 |
1969年5月 | アポロ10号 | 有人の月周回飛行 |
アポロ計画(有人の月着陸)
1969年7月 | アポロ11号 | 月面着陸 |
1969年11月 | アポロ12号 | 月面着陸 |
1970年4月 | アポロ13号 | 月面着陸せず(行きに事故があり月を周回して帰還) |
1971年1月 | アポロ14号 | 月面着陸 |
1971年7月 | アポロ15号 | 月面着陸 |
1972年4月 | アポロ16号 | 月面着陸 |
1972年12月 | アポロ17号 | 月面着陸 |
技術的な困難さ
これについては ⑫アポロ捏造派の主張 で既にまとめています。
- 地球から打ち上げられた宇宙船は、地球の引力のために平衡点に達するまでは次第に速度を失ってゆく。しかしそれが平衡点を通過したあとは、月の引力が強くなるので加速し始めて速度は増してくる。そして月を回る軌道に乗るには、正確な軌道を持たねばならない。
- 月の周回軌道に入るのに、無線の届かない月の裏側でジェット噴射をする必要がある。1発勝負であり、噴射が足りなければ宇宙空間に放り出されるし、逆に多すぎれば月面に衝突してしまう。これをアポロ8号からすべて成功している。
しかし、工学的に不可能なストーリーがある。
宇宙空間での軌道修正
この最初の軌道修正ではSPSエンジンがわずか 2.4秒間だけ噴射され、速度が順行 (進行方向) に向かって秒速 20.4フィート (6.2m) だけ加速された。
- 彼らは速度メーターなど持っていない。宇宙船は宇宙空間に浮いているのであり、速度を知るには他の物体(地球や月)との相対速度から算出する必要がある。しかし、地球や月との正確な距離を算出する手段を彼らは持っていなかった。また、そのような手段を持っていたとしても、精度の次元が完全に異なる。
発射から69時間8分16秒後、SPSエンジンが4分13秒噴射され、8号は月を周回する軌道に入った。
- 地球からの無線の届かない月の裏側でこの作業を行った。そして、これは車がドリフトしながらコーナーをカーブするようなものであり、それを3次元で重力と遠心力とが絡みあう中で決めている。車のドリフトは熟練したドライバーがリアルタイムの超感覚で細かな補正をしながら実現しているのだ。計算はコンピュータではなく宇宙飛行士が宇宙空間で必死に没頭して行ったとされている。その計算能力で、あらかじめ算出した4分13秒の噴射では、決まらない。
補足
軌道投入の減速噴射は一発勝負じゃないし、少々間違っても、円にしたかった軌道が楕円になるだけ。ちょっとでも間違えば墜落か飛び出すという認識は間違い。という意見もありました。
次にアポロミッションの映像の観点から確認します。
アポロ8号が撮影した月の動画
リンク: Apollo 8 fake moon shot 1968
リンク先の動画を再生するとのっぺりとした月が現れます。
- 私がイメージする範囲で言えば、これは月ではないです。
0:39~0:43の間に月が不可解な動きをします。
- 何が起きたのか分かりません。しかし窓から月を撮っているのではないことは間違いないようです。
アポロ8号が撮影した地球の動画
リンク: Apollo 8 Fake Earth Shot 1968
リンク先の動画を再生すると今度は地球が現れます。
- この地球が最初だんだん上へ移動して上へ消えていきます。この動きは納得いきます。なぜなら宇宙空間で宇宙船はバーベキュー・ロールという回転をしているからです。
- 再度現れたとき(1m47s)は右側から横へスライドインします。これは間違いなく自然に起きる動きではありません。また、このときは地球は上へ動くことはしません。
もし地球と月の中間にいた場合、「月の満ち欠け」と「地球の満ち欠け」はちょうど明暗が逆転した形になる。しかし、上の2つ(月と地球)の満ち欠けはどちらも明るい部分の方が大きい。
アポロ8号が撮影した動画(月面上および地球上空)
- 月面上を撮影するシーンの0:29~0:34の間、画面がぐるぐる回る(180度回転)。
- 0:56から司令・機械船が地球に落とされるシーンが始まる。しかし、宇宙飛行士は司令・機械船に乗り込んでいなければいけない。
地球の出
アポロ8号で最も有名な写真だが、明るさを補正すると地球と月の画像が貼り付けられたものであることが分かる。
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アポロが遭遇したUFOについて
既に #24 アポロが遭遇したUFOについて でまとめているが、アポロ7号~10号のいずれにおいてもUFOに遭遇している。
アポロ7号: UFO
アポロ8号: UFO、月の裏側に「サンタクロースがいる」と発言
アポロ9号: UFO
アポロ10号:UFO、月面にCastleというオブジェクト、月の裏側で無線機器から不思議な音楽
本当に月に行くつもりがあったのであれば、このような創作は絶対にしない。
結論
- 上記から考えれば、アポロ8号は間違いなく月には行っていない。
- アポロ10号の疑惑はネットでほとんど見つからなかったが、アポロ8号が月に行っていなければアポロ10号も月へは行っていない。
- アポロ11号からアポロ17号も同様である。ここまで偽装しておいて、これらだけが月周回軌道まで向かう正当な理由はもうどこにも存在しない。
- したがって、すべてのアポロミッションは地球周回軌道よりも外へは出ていない。最初から(アポロ7号から)、そのつもりだったことになる。
アポロ計画捏造説#28 につづく
「宇宙空間での軌道修正」についてロケット、宇宙船自身が位置と速度を見いだせる装置「慣性航法装置」(INS)を当然使用している。
返信削除フォン・ブラウンが開発した弾道弾V-2に最初に使用しており、1970年頃ジャンボジェット機に使用され始めている。
このINSに座標を入力間違えてソ連軍に撃墜された、大韓航空機が有名である。原理は3次元の各方向のジャイロに載った加速度で各方向の加速度を測り
積分を繰り返し各方向の速度と距離(位置)を求めることができる。
弾道弾V-2では計算に使用する加速に耐える(計算機に使用する)真空管の
開発に苦労した。
3年前のコメントに質問しても返答は無理かもしれませんが、その「慣性航法装置」というものはメーカーと特許関係の情報は明らかなんですか?どこで研究開発されて、どこのメーカーで製造されているものなのでしょうか?
返信削除あと、計測を基に計算を繰り返すのはコンピュータですよね。60年代のコンピュータの計算能力とメモリで、アポロ宇宙船の船内スペースに収まるサイズで、地球から月までの38万kmの距離の間計算を続けるのは無理ではないでしょうか?他にも、地球の重力に地球周回軌道からの遠心力に慣性に、月の重力に、地球と月公転軌道の角度の違い(果たしてサターンVは白道に合わせた方向に発射してるでしょうか?)地球の公転運動の慣性に遠心力太陽の重力に、更に16基のアポジモータの制御に、船体の進行方向に対する角度の計測に、……コンピュータが担わなければならない計算は膨大にあるのでは?それだけのコンピュータの規模はアポロの図面からも見て取れません。
また、コンピュータの素材は放射線の影響を受けないでしょうか?アポロ宇宙船のアルミ薄板の外壁で、片道だけでも3〜4日かかる中、コンピュータの耐放射線能力はもつのでしょうか?赤外線からの外壁の発熱からの熱伝導でもやられないでしょうか?
コンピュータだけでなく搭乗員も無事なのかという疑問もつきます。
このブログの管理人です。コメントありがとうございます。
返信削除確かに3年前の匿名で頂いたコメントですと、もう見に来られることは無いかもしれないですね。
「慣性航法装置」は私は分からないのですが、コンピュータについて少し補足を入れさせていただきます。
私のブログの アポロ計画捏造説について⑯疑惑と反論(科学・技術に関するもの)の疑惑6 で扱っていて、次の反論が Wikipediaのアポロ計画陰謀論 のページに書かれています。
アポロの軌道は事前に地上のコンピュータなどで計算されたものであって、アポロのコンピュータは主にそのデータを受け取って軌道を補正することが目的であり、高度な機能は必要でない。さらに現行のコンピュータのように多様なデータ処理を目的に使用するのではなく、軌道補正のための数値処理に特化しているのであれば、かなり性能が低くても問題ではない。また信頼性の問題から、宇宙船には現在でも枯れた技術のコンピュータが搭載されるのが普通である。
ただし、この時期に世界初の電卓が市場に現れているあたりを考慮すると、ちょっと無理な説明だと私は感じています。