今度はアポロ肯定派からの反論(アポロ捏造派への指摘)について、まとめてみようと思います。
まずはWikipediaのアポロ計画陰謀論にも載っている指摘からまとめてみたいと思います。
Wikipediaに載っていないものは次の アポロ計画捏造説#22 でまとめようと思います。
指摘1
アポロ15号以降で使用されたLRV(月面車)が走行する映像では、舞い上がった砂が空気がないため煙を立てず、放物線を描いて落下している。CGのない当時、これを撮影するにはセット全体の空気を抜く必要があるが、そのような技術が当時存在したとの記録は一切ない。その他にも地球より直径の小さい、月面独特の現象が見られる。たとえば、テレビ番組で「セットの背景の継ぎ目が見える」として捏造の証拠とされたのは、地球よりも手前に位置する地平線である。
月面車の舞い上がった砂は放物線を描かずに空気抵抗を受けていることが疑惑となっており(※アポロ計画捏造説について⑱(空気抵抗を受ける月面車の砂)参照)、英語版Wikipediaにも載っている(※Examination_of_Apollo_Moon_photographs 参照)。
感想
証拠から判断すれば捏造派の方が正しいです。
指摘2
月面車から宇宙飛行士が撮影した映像の中には、太陽光によって照らされた延々と続く月面を映したものがある。これを地球で撮影しようとした場合、夜間に太陽並みの強い一つのライトで照らされた、広大な月面のセットを用いて撮影しなければならない。CGがない当時の時代背景、更に費用・技術面を考えるとセットでの撮影は現実的ではない。
月面車の路上シーンの撮影はスタジオのセットで行われた(※アポロ計画捏造説について⑲(月面車路上シーンの特撮)参照)。
感想
路上シーンの撮影方法については、一般的に考えられている手法というよりも、考えられる方法案となっています。
指摘3
アポロ11号の映像を初めて受信したのは、アメリカからの依頼を受けたオーストラリアのパークス天文台であるが、ここも陰謀に加担しているのだろうか。外国の者が陰謀に加担する必要があるのだろうか。
捏造派の回答
陰謀はアメリカの国家機密であり、オーストラリアは知らなかった。パークス天文台は騙されて良質の通信データを受信した。
感想
陰謀論派のビル・ケイシングはNASAの中でも一部しか知らなかったと主張していました(※アポロ計画捏造説について⑬(どのようにして秘密を守ったのか)参照)。
指摘4
アポロのミッションは国際的に注目を浴びており、アメリカの他にもヨーロッパ各国や日本などその同盟国、更には冷戦下においてアメリカの最大の対立国であったソ連、おまけに世界中のアマチュア無線家及び天文台なども、リアルタイムで宇宙船の観測や無線の傍受を行っていた。これら全員を現在に至るまで騙すことはできるだろうか。
捏造派の回答
騙さなければならなかった。
ダミーの通信データを流したり、ニセモノの証言者を用意したかもしれません。
ダミーの通信データを流したり、ニセモノの証言者を用意したかもしれません。
感想
偽装は前のミッションから行われていたので、偽装できると考えていた。
指摘5
宇宙飛行士が月面に置いてきた地震計で月震の様子を1977年まで観測しており、同じくコーナーキューブのレーザー反射鏡を用いて月レーザー測距実験(地球・月間の距離測定)を世界各国で現在も行っているが、これらのデータも捏造だろうか。
コーナーキューブは月面にはない。
アポロ計画当時には月表面を使ったレーザーの反射で1.2km程度の誤差で距離が測定されていた。
アポロ計画当時には月表面を使ったレーザーの反射で1.2km程度の誤差で距離が測定されていた。
感想
無人で月面に設置したという理論もあります。
指摘6
陰謀を行うには、NASA・政府関係者をはじめ数〜数十万もの関係者を要することになる(臨時も含めると、アポロ計画のため約30〜40万人がNASAに雇用されている。オーストラリアなど周辺国にも関係者がいた)が、それら全ての人々に口封じを命じ、現在に至るまでそれを忠実に守り続けることは可能だろうか。
捏造派の回答
アメリカの国家機密であり、NASAの中でも一部しか知らなかった(※アポロ計画捏造説について⑬(疑惑について)参照)。
重要人物でもアポロ計画に反対した者は粛清された(※アポロ計画捏造説について⑰(疑惑2)参照)。
重要人物でもアポロ計画に反対した者は粛清された(※アポロ計画捏造説について⑰(疑惑2)参照)。
感想
関係者全員というのはちょっと盛りすぎです。
指摘7
なぜ、一般市民にもおかしいとわかる映像・理屈が存在しながら、世界中に数万〜数十万はいる各部門(写真、宇宙工学や放射線など)の専門家が、この点について数十年余り何も指摘しなかったのだろうか。
捏造派の回答
上の指摘にも書いたが、重要人物でもアポロ計画に反対した者は粛清された(※アポロ計画捏造説について⑰(疑惑2)参照)。
アポロ計画が終わってすぐ、月面着陸に疑問をいだくオランダの論文があった(※アポロ計画捏造説について⑬(疑惑について)参照)。
アポロ計画が終わってすぐ、月面着陸に疑問をいだくオランダの論文があった(※アポロ計画捏造説について⑬(疑惑について)参照)。
感想
日本も戦時中には言ってはならないことがあったように、社会性だと思います。
指摘8
もし月面での撮影がでっち上げだったとするのならば、NASAの関係者はどうして旗のような容易に人々に疑問を持たれるであろう映像・画像を、そのまま世に公開したのだろうか。それらをチェックし、撮り直すことは考えなかったのだろうか。
NASAにそれほどの見識があったかどうかも疑わしいし、そもそもNASAの大半も騙されていた(※アポロ計画捏造説について⑬(疑惑について)参照)。
感想
私もひどい映像は撮り直した方がよかったんじゃないかと思います。
指摘9
宇宙飛行士の月での活動がでっち上げであったと仮定すると、証拠捏造やその事実に関する隠蔽などにかかる諸経費も結果的には莫大なもの(現在に至るまで、隠滅のための工作を行い続けなければならなくなる)となり、アポロ計画の予算では到底収まらないものとなる。
捏造派の回答
工作はアメリカの得意分野である(※アポロ計画捏造説について⑭ 参照)。
感想
その指摘は捏造派が心配することじゃない気がします。
指摘10
有人のアポロ計画で持ち帰られた「月の石」は、ソ連が無人探査機で採取してきたものの約1,000倍もの量がある。これをでっち上げたとする場合、なぜ世界諸国の調査機関(東京大学なども含む)にこれらの石を渡したのであろうか。月の石の成分は地球の石のそれとは明らかに違う事が分析で判明しているし、ソ連の採取してきた月の石と比較すれば、すぐ捏造であることは分かってしまう。
感想
ばれない自信があったから渡したということで、肯定派と一緒の回答になりますね。
指摘11
アポロ計画が捏造だったというのなら、なぜアポロ17号まで6回も月面着陸を行いそれが発覚するリスクを高め、更にはアポロ13号のような事故を引き起こす必要があったのだろうか。特にアポロ12号以降は、関心の低下もあって世間から中止すべきという意見が多く出てきており、(当初20号まで予定があったところを)17号まで実施しなくても打ち切りは容易であったはずである。そもそも11号の着陸に至るまでにデータ取得用として何度も打ち上げテストが繰り返されておりそれだけでも莫大な予算がかかっていることは容易に想像できる。莫大な予算を捏造のために掛けるくらいなら、初めから本気で月面着陸を試みた方がはるかに有用ではないのだろうか。アポロ計画で使用されたサターンV型ロケットや司令船は、その後のスカイラブ計画などにも流用されている。
捏造派の回答
NASAのアポロプロジェクトメンバーは30代のいわば寄せ集めであり、専門学歴を持った集団でもなかった。繰り返すがNASAは人を月に送り込む能力を持っていなかった(※アポロ計画捏造説について⑬(疑惑について)参照)。
ねつ造はアポロ11号以前のミッションから行われており、偽装プランは完全にできていた。
アポロ13号の事故は世間の関心を得るための演出である。実際に世間のアポロへの注目は上がった。
ねつ造はアポロ11号以前のミッションから行われており、偽装プランは完全にできていた。
アポロ13号の事故は世間の関心を得るための演出である。実際に世間のアポロへの注目は上がった。
感想
それにアポロ計画によって大きな利益を得た人もいたでしょうね。
指摘12
アポロ計画では月着陸船を小型化するため、着陸船下部の台座を月面に残している。探査装置のみならず、月面車や宇宙飛行士が記念品として多数の物品も置いて来たことも公に発表されている。もしそれらが捏造であれば、後年に月面の再探査が行われた際、これらのものが実在しないことは確実に判明する。本当に捏造であるならば、わざわざ月面にこれらの物品を残すようなストーリーの創作を行う必要があるだろうか。事実、LRO(Lunar Reconnaissance Orbiter)が、これらの残存物の撮影に成功している。
LROはNASAが打ち上げたものであり、信用できない。
2011年にNASAは月面着陸地点の立ち入り禁止案を出している。
2011年にNASAは月面着陸地点の立ち入り禁止案を出している。
感想
月面に何も残さないストーリーの創作は不可能だと思います。
これまで捏造の疑惑や根拠、論理を見てきたおかげで捏造派観点の回答はすんなり書けました。
次はWikipediaに載ってない一般的に言われているものを探してみたいと思います。
アポロ計画捏造説#22 につづく
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