アポロ計画捏造説#34 月への軌道や宇宙速度のこと

アポロ計画捏造説#33 では、WikipediaのTrans-Earth injection(地球遷移軌道投入)を訳してみました。

#30から#33で月を往復する軌道について調べたので、宇宙船が地球を離れて月を往復するために必要なことを整理してみます。

第一宇宙速度
地球の重力と遠心力とが釣り合う人工衛星となる最低速度。きれいな円を描く。
地表すれすれ、空気抵抗を考えない前提で約 7.9 km/s。
ちなみに本物の人工衛星のように高度が高くなる場合には、この速度より若干遅くなる。

第二宇宙速度(地球脱出速度)
地球の重力を振り切るために必要な地表における初速度で約11.2km/s。
第一宇宙速度以上、第二宇宙速度未満の場合には楕円軌道を描く。

第三宇宙速度
地球だけじゃなくて太陽の重力を振り切るために必要な地表における初速度で約 16.7 km/s。

ちなみに月の場合
第一宇宙速度:約1.7km/s (地球の1/6)
第二宇宙速度:約2.4km/s  (地球の1/6)
第三宇宙速度:約16.7km/s  (地球と同じ)

ケプラーの3法則についてもまとめます。

第1法則(楕円軌道の法則)
惑星は太陽をひとつの焦点とする楕円軌道上を動く。

第2法則(面積速度一定の法則)
惑星と太陽とを結ぶ線分が単位時間に描く面積は一定である(面積速度一定)。
※太陽に近いほど速度は速く、遠ざかるほど速度は遅い。

第3法則(調和の法則)
惑星の公転周期の2乗は軌道の長半径の3乗に比例する。
※遠くを周回する惑星は近くを周回する惑星よりも周回するのに時間がかかる。

ケプラーの法則は、太陽と惑星の間だけでなく、惑星と衛星(あるいは人工衛星)などの間でも成立する。


#30から#33でまとめた軌道のことについて整理します。

月遷移軌道投入(TLI)
地球上を周回している時にTLIの燃焼が行われ、正確に月をターゲットとするよう、サイズとタイミングを合わせて行われます。
月遷移軌道(Lunar transfer)の透視図。
TLIは地球近くの赤い点で起きる。

自由帰還軌道(Free return trajectory)
地球から離れて航行し、月によって引き起こされる重力によって、推進力を使わずに(つまり自由に)、宇宙船を地球に帰還させる宇宙船の軌道。
  • アポロ13号は月を周回せずに終始この軌道を利用して帰還した。
  • 他のアポロミッションは月にたどり着いた後に月周回軌道に乗せて月を周回し、そして再度帰還軌道に乗って地球へ帰った。

地球遷移軌道投入(TEI)
月面上を周回している時にTEIの燃焼が行われ、地球をターゲットとするよう、タイミングを合わせて行われます。


考察
自由帰還軌道の項目にアニメーションgifがあるが、この宇宙船の月周辺での動きは明らかにおかしい。
通常取りうる動きは次のどちらかである。
  • 宇宙船は月を横切り宇宙空間の彼方へ飛んでいく。
  • 宇宙船は月の重力につかまり月に落ちる。

ケプラーの法則について上で確認したが、この法則が当てはまるのは楕円軌道で主星を周回しつづけているときである。つまり月自体の公転(移動)と一緒に移動しながら、その上で月を回っているときのみ「楕円軌道上を動く」という論理は当てはまる。

横からやってきた宇宙船は月を周る遠心力を持っていない。したがって(推進力を使わずに)月を周回することはない。

自由帰還軌道の理論は明らかに矛盾しており、ファンタジーである。


アポロ計画捏造説#35 につづく

参考URL
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/uchu/tsuki-03.htm
http://www.braeunig.us/apollo/free-return.htm

11 件のコメント:

  1. サムでちゅ
    ケプラー則は引力元が1つで不動のときに成り立ちます
    それが2つ以上のときには成り立ちません。

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    1. サム
      わいあんです。
      月と地球の2つの焦点(引力元)を持って宇宙船が周回できるかという話ですね。
      サムの通り、そのようなケースではケプラーの法則は成り立たないですね。
      理解が一致できて、良かったです。
      では。
      わいあん

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  2. サム

    ーーーーーーーー
    今のところ私が大物と思っているネタはこれらです。

    ・私が最終的にアポロをねつ造と決定づけた⑱と⑲
    ・UFOのことを書いてアポロをオカルトと決定づけた#24
    ・自由帰還軌道は嘘だと書いてアポロをファンタジーとした#34
    ーーーーーーーー
    これが4つ目だね・・・

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    返信
    1. サム
      わいあんです。

      これは2回目の知恵袋の質問を仕掛けた時のことです。
      http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11162254041

      ここでアポロ肯定派の方から「自由帰還軌道」について知りました。
      ※しかしものすごい暴言をする人も中にはいるんだなぁと思いました。

      しかし、調べた結果、自由帰還軌道は空想の理論であり、明らかにファンタジーだったのです。

      これについてはその後追加のやり取りをしています。参考にどうぞ。
      http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11162590586

      わいあん

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    2. サム
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      その表現はミッションが失敗に終わることを心配していただけ(笑)

      スイングバイが加速しかできないと思っているような科学音痴さんと宇宙飛行士のレベルを一緒にしないで欲しいな。

      そもそもアポロ宇宙船は自由帰還軌道で打ち上げられているので例え一切噴射しなくても地球には帰って来るの。
      自由帰還軌道は減速スイングバイだから地球の重力を振り切ることは出来ないの、宇宙飛行士が言う宇宙の彼方というのは真円軌道に移行出来ない長円軌道になってしまうことなのおわかり?

      立場立場で表現は変わるのでそんな表現でホクホクしなさんな。
      ーーーーーーーーーー
      これですね。自由帰還軌道・・・

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    3. サム
      わいあんです。
      そうです。そこで自由帰還軌道を教えてもらいました。
      おかげで良い記事(この記事のこと)が書けたと思ってます。
      わいあん

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    4. サム
      では、彼は恩人ですね!
      感謝しましょうね!

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    5. サム
      わいあんです。

      このコメント欄の少し上のところで、このリンクを既に載せました。
      http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11162590586

      ここのリンク先のいちばん最後をご覧ください。
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      自由帰還軌道を教えていただいたのは感謝しています。
      既に私のブログをご覧いただいたかと思いますが、私の方で調査確認をして、私の理論でファンタジーと結論付けました。

      議論に対しての結論が出たので、今回の議論についてはこれで切り上げたいと思います。

      ありがとうございました。
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      本人にも、ちゃんと感謝の気持ちは伝えました。

      では。
      わいあん

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  3. つまりあなたは月の重力なんてものはないといいたいご様子で

    ボールが坂を転がるように、衛星だって重力に引かれます。これが軌道から見て加速方向か減速方向かでマニューバが変化する、というのが正しい結論ですね
    重力のあたりが面倒ではありますが、物理学にのっとった事象を不可能と断ずるのは浅はかに過ぎるかと

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  4. 匿名さんは、そもそも月が地球の周りを公転しているという事を理解していないでしょ。それだけで、自由帰還軌道みたいな事は有り得ないと普通すぐわかります。

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  5. 反対意見もたくさんあろうかと思います。そういったことも含めて、是非このブログを楽しんでくださいね。

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