せっかく訳したこともあり、アポロで使われたテレビカメラについて、もう少しまとめてみようと思います。
映像の疑惑については既にアポロ計画捏造説について⑲動画の疑惑で全部まとめています。
特に新しい疑惑があるわけではないので、それ以外のことを書こうと思います。
アポロ10号のテレビ映像はカラーだが、アポロ11号のアームストロングのテレビ映像は白黒で画質も悪くなっている。
- アポロ11号の月面動画の画質を意図的に悪くしたのではないかと考えていました。
- しかし、アポロテレビカメラ-利用状況を見ると、アポロ11号も司令船にはカラーテレビを持ち込んでおり、単純に「司令船に持ち込んだカメラ」と「月着陸船に持ち込んだカメラ」の違いによるものということが分かりました。
アポロ11号アームストロングの月面第一歩のテレビ生中継は世界36カ国で放送され、6億人が見ていた。
- 当時の世界人口は30億人だったそうです。
アポロ11号のテレビ生中継ははじめはカリフォルニアのゴールドストーンから行われていたが、途中でオーストラリアのパークス天文台に切り替えられました。
- 月からのテレビ映像は3つの中継所に伝送されました。2つはオーストラリアで1つはカリフォルニアでした。
- 信号は標準規格の放送用の信号に変換され、衛星、地上通信、あるいはマイクロ波アンテナを通じてヒューストンの有人宇宙飛行センターに送られました。
アポロのテレビ放送が遅延されて放送されたかが議論になりました。
- NASAは、一時の間、オーディオのダウンリンクで7秒の遅延を維持して放送しました。
- 万一宇宙飛行士に不適切な発言があった場合の広報の問題のため、NASAは必要に応じて「ピー」音などの処置が行えるようにするためです。
- しかし、アポロ1号の火災事故をきっかけに、NASAは国民に対して率直になることを決め、音声遅延を中止しました。
- つまり、公式発表ではアポロ計画では音声の遅延は行われていないということです。
アポロ12号でピート・コンラッドは太陽に向けてカメラを壊しました。
- カメラを数秒太陽に向けてしまい、撮像管を焼き切ってしまったとのこと。
- 地球に持ち帰ってテストしたところ完全に壊れていたわけではなかった。
- カメラを数秒太陽に向けただけで壊れるなら、月面に設置した他のもろもろの機械がなぜ壊れないのかが謎。
- ほとんどのカメラは月面に捨ててきたのに、なぜ壊れたカメラを地球に持ち帰ったのかも謎。
月面車に設置したテレビカメラは地球からリモート操作されました。
- 月面車はアポロ15号、16号、17号で使われました。
- 月-地球間の通信は片道1.3秒かかるためにカメラの追尾のずれが多々見られました。
- アポロ15号は途中でテレビカメラが壊れ、向きを変えることができなくなりました。
- 月着陸船の離陸動画は地球からのリモート操作で撮影されました。うまく追尾できたのは最後のアポロ17号だけでした。
アポロ計画捏造説#56 につづく
参考URL
http://www.nhk.or.jp/archives/archives-catalogue/shinkaron/shinkaron05_2.html
http://www.clavius.org/tvqual.html
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