映像の疑惑はおいておきます。
月に行くことができないんじゃないか?、オーバーテクノロジー(当時の技術では実現できない)ではないか?っていう観点の主張をまとめてみました。
ヴァン・アレン帯
- 地球を取り巻くヴァン・アレン帯という放射線帯があり人間が宇宙船に乗って通過することはできない。
- アポロ宇宙船はヴァン・アレン放射帯に対するシールドを何ら施さなかった。
- ヴァン・アレン帯で飛行士が晒されるのは中性子であり、これは金属でも遮蔽にはならない。
補足
- 3点目は誤り(ヴァン・アレン帯は陽子、電子からなる放射線帯)。
- 当時はヴァン・アレン帯有人通過不可能説もあったが、現在では短時間に通過できるためほとんど問題ないという説が通説となっている。ただし、アポロメンバーしかヴァン・アレン帯を通過したものはいない。
- 推論だが中性子被ばくの可能性がある("バンアレン帯通過時に宇宙機に当って発生する2次中性子の被ばくの問題"を参照)。
- NASAのエンジニアがヴァン・アレン帯を通過する場合の放射能の危険性を強く説明した動画(NASA engineer admits they can't get past the Van Allen Belts (3:05~))があり、アポロ計画で通過したのは本当だったのか?という疑惑もある。
太陽フレア
- アポロ計画は太陽活動の活発な時期に行われた。(特にアポロ16号と17号の間がひどかった。少なくとも彼らは放射能の影響を受けている。)
- 太陽フレア爆発がもし起きていれば地球磁気圏外にいる彼らは生きていられなかった。たとえ生きていても重篤な放射線障害を受けていた。
補足
危険だったことはNASAも認めている。
成功率0.0017%
- アポロ計画が発表された当時、専門家も不可能と考えていた。 ロケットダイン社(のちアポロロケットを設計した)の分析レポートによれば、月面有人飛行の成功確率は0.0017%と試算されていた。(1950年代後半のレポートらしい)
月周回軌道
- 地球から打ち上げられた宇宙船は、地球の引力のために平衡点に達するまでは次第に速度を失ってゆく。しかしそれが平衡点を通過したあとは、月の引力が強くなるので加速し始めて速度は増してくる。そして月を回る軌道に乗るには、正確な軌道を持たねばならない。
- 月の周回軌道に入るのに、無線の届かない月の裏側でジェット噴射をする必要がある。1発勝負であり、噴射が足りなければ宇宙空間に放り出されるし、逆に多すぎれば月面に衝突してしまう。これをアポロ8号からすべて成功している。
月面軟着陸
- 月着陸船の重量は約15,000kg(燃料含む)。月面では重力が1/6になるがそれでも(地球の重さの感覚で)2,500kgに相当する重さ。これを月面上空(高度1万m)、時速4800kmで月周回している司令船から切り離し落下、逆噴射で着陸する。
- ロケットの逆噴射の月面軟着陸は難易度が高すぎる。しかもそれを6回全て成功している。
- リアルタイムで姿勢を制御していかなければならない。地球から制御するには時間ラグが大きすぎる。
- また撮影されたビデオでは、船員たちが姿勢制御を行っている様子はない。
- まったく問題なく「下から」月面着陸している。
- 月に着陸しようとすると激突になる。
- 当時の技術では(おそらく現在でも)無大気下で姿勢を制御できず、
- 頭からあるいは横から月面に激突し、何かしら機械の故障が発生し、
- 宇宙飛行士たちは月面へ取り残されたであろう。
- 水平な地点に着陸しなければいけない。
- クレーター、岩石、丘の斜面などを避けて水平な地点に水平に着陸しなければならない。
- 水平に着地出来なければ脚を折ってしまうし、水平でないところに傾いて着陸してしまったら離陸できなくなってしまう。
補足
- 司令船の高度、速度はサイトによって異なっていたので正確な値は分からないです。
- 「無大気下で噴射すると物体は回転してしまう。」という意見もありました。(姿勢制御ができないと同じことなのではずしました。ただ、もしそうであれば、月周回軌道に入ることもできないんじゃないかって気もしました。。。)
- 「重さが約15トンの代物が、約2メートルの高さから 自由落下して着陸。 」という意見もありました。(着陸船(下段)の燃料を使い切れば着陸時約10トンの重さになり、自由落下はしないでそのまま着陸していたのではないかと思いはずしました。)
- ぶっつけ本番だったという意見もありましたが、サーベイヤー計画で実際に無人軟着陸は行っているし、地上でのシミュレーションを行っているのではずしました。ただサーベイヤー計画の月探査機は重量が比較にならないほど軽いため、やはりぶっつけ本番と言ってもいいのかもしれないです。
月面からの離陸
- 月着陸船(上段)の重さは約4,500kg(燃料含む)。月面では重力が1/6になるがそれで(地球の重さの感覚で)750kgに相当する重さ。これを月面から打ち上げる。
- 地球からロケットを打ち上げるのに大変な準備が必要なのに、月から着陸船を打ち上げるのを簡単にやっている。大気がなく月の重力が地球の1/6だけでは説明がつかない。
補足
- 「着陸船が水平じゃないかもしれないし、地面の硬さもわからないし、柱で固定してるわけでもない。」という意見もあったけど外しました。着陸船(下段)が発射台になっているので地面の固さや柱で固定する必要はないからです。水平については月面軟着陸の項目に記載しました。
- 月での無人のテストは行っておらず、ぶっつけ本番の作業。
ドッキング
- 月面から離陸した着陸船は、高度1万m、時速4800kmで月を周回している司令船に合流し、燃料が切れる前にドッキングしなければならない。
- 現在のPC位の計算能力のコンピュータと高性能な姿勢制御装置がなければムリ。
補足
- 司令船の高度、速度はサイトによって異なっていたので正確な値は分からないです。
- アポロ11号は離陸後3時間41分でドッキングしていました。その間司令船は月を2周近くしていて、もちろん月の裏側にいる間は通信できないにもかかわらずです。
月からの中継
- この月面車のアンテナとカメラで38万キロ離れた月から衛星中継できるのか?
補足
地球→月(受信):テレビカメラのリモート・コントロール制御
月→地球(送信):月面の動画を送信
月→地球(送信):月面の動画を送信
感想と疑問
それだけ大変なのをやったんだよっていう肯定派、だからできっこないんだよっていう捏造派、それぞれの声が聞こえそうです。上に書いた全部の主張が正しいとは思いませんでしたが、総合的に見て、月に行ってくるのは無理じゃないかと思いました。
あまりにもできすぎているのです。そして毎回メンバーを入れ替えて、彼らにとって初挑戦となるミッションをこなして全員無事帰ってきているのです。
まとめながら私が疑問に思った点がいくつかあります。
答えられる人がいたら是非教えてほしいです。
月周回軌道投入について
月に向かう宇宙船が、月までの残りの距離、月に向かう相対速度をどうやって計算していたのか?
(月と地球の見かけの大きさとその変化の仕方しか情報がないと思うのです。)
月周回軌道に投入するためのロケット噴射の角度や噴射時間などを計算ではじき出してそれを実行することができるのか?
(しかもそれを地球からの無線が届かない月の裏側で実施しているのです。)
月面軟着陸について
着陸する時に必要となる高度や速度をどうやって測ったのか?
(地球なら気圧で高度を知ることもできると思いますが、大気のない月では気圧はないので無理だと思うのです。)
目視で判断して着陸するのはさすがに危険極まりない気がするのですが。。。
私のレベルはこんなもんです。あはは。。。
SFのアポロ肯定派かオカルトの捏造派か、、、うーーん。
もう思いつくものは出尽くしているんじゃないかと思いますが、見つけたら追記します。
アポロ計画捏造説について⑬ につづく
レインジャー計画、パイオニア計画、サーベイヤー計画、アポロ10号までの計画で実証実験済みだから。
返信削除有人ではドッキング検証のジェミニ計画もある。
アポロ月面着陸をするまでのミッションを改めてまとめるとこのようになりますね。
削除レインジャー計画 ・・・ 無人の月探査(月面衝突)
パイオニア計画 ・・・ 無人の月探査(月接近)
サーベイヤー計画 ・・・ 無人の月探査(月面軟着陸)
アポロ計画(10号まで) ・・・ 有人の月面周回飛行
ジェミニ計画・・・有人の船外活動・ドッキング
これらのミッションで積み重ねた技術を使って月面着陸を達成した、というのがシナリオになりますね。