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アポロ計画捏造説#63 NASAの技術資料APOLLO-11 HASSELBLAD CAMERAS(アポロ11号のハッセルブラッドカメラ)を訳してみました

アポロ計画捏造説#62 では、 米ソ宇宙開発競争についてねつ造派の視点でまとめました。

今度はNASAの技術資料APOLLO-11 HASSELBLAD CAMERAS(アポロ11号のハッセルブラッドカメラ)を訳してみました。

このページはNASAの技術資料を訳しただけの公平な内容ですが、ブログ全体はアポロ捏造説について書かれています。人によっては受け付けないと思いますので、そういう人は他のページは参照されないよう、くれぐれもご注意ください。

APOLLO-11 HASSELBLAD CAMERAS(アポロ11号のハッセルブラッドカメラ)

アポロ11号のフライトで、カメラ装置は包括的に持ち込まれました。通常のテレビカメラやオンボードの小型フィルムカメラに加え、月面上で近距離の立体撮影をするための特殊なカメラがありました。そして、この記事を書くにあたってもっとも重要な、3つのハッセルブラッド500ELというカメラもありました。
500ELの2つはアポロ8号、9号、10号のフライトで使われたものと同一のものでした。それぞれが独自のツァイス・プラナー F-2.8/80mm レンズを持っていました。ツァイス・ゾナー F-5.6/250mm 望遠レンズも搭載されました。500ELの1つは、望遠レンズを持っており2つのエキストラ・マガジンを持っていて、アポロ11号のフライト中ずっと司令船に置かれていました。もう1つの500ELは、2つのエキストラ・マガジンを同様に持っていて、月着陸船に置かれました。最後の1つも月着陸船ですが、宇宙空間に初めて持ち込まれたハッセルブラッド500ELデータカメラで、まさにそれが月面上で使われました。
データカメラは、他の2つの500ELと同様に、標準の500ELカメラを改造したものですが、いくつかの点において他の2つとは異なっていました。

(1)データカメラにはいわゆる十字プレート(Reseau plate)が取り付けられました。十字プレートはガラスで作られ、カメラ本体の後ろフィルム面にかなり近いところに付けられました。プレートはレチクルを形成するための多数の十字マークが刻まれました。マークの間隔は10mmであり、許容誤差は0.002mmと極めて正確に測られました。大きな中央の十字マークを除いて、十字マークの4つのそれぞれの枝は長さ1mmで幅0.02mmでした。十字マークは各露出フレーム上に記録され、視野内のオブジェクト間の角距離を測定する手段となりました。

(2)データカメラは新しいツァイス・レンズ、NASAのために特別に設計されたビオゴン F-5.6/60mm、を取り付けました。これはのちに商品化されて利用されることになりました。キャリブレーションテストは高品質で歪みの少ない画像を得るために、カメラに取り付けたレンズで注意深く行われました。さらに、カメラのレンズには、簡単に取り外すことのできる偏光フィルターが取り付けられました。

(3)データカメラは、太陽に当たる所から影になる所までのさまざまな熱変動に耐えて内部温度を均一に維持できるよう、銀仕上げが行われました。データカメラと一緒に持ち込まれた2つのマガジンも銀仕上げがされました。それぞれにはテザーリングが付けられており、月着陸船パイロットが月面上で月着陸船から司令官へカメラとそれに装着されたマガジンをおろした時に、コードがつなげられました。露出されたマガジンは同じようにして巻き上げられました。

(4)データカメラは静電気が蓄積されないように改造されました。フィルムがカメラに巻かれた時、静電気がフィルム表面上に発生します。通常、この電気はフィルムをガイドする金属製リムとローラーによって、また空気の湿度によって、消失します。しかしながら、十字プレートを取り付けたカメラでは、フィルムはプレート上の盛り上がった縁を使ってガイドされます。ガラスは導電体ではないので、ガラス表面に蓄積された電荷はひどくなり、特にカメラが非常に乾燥した環境や真空で使われる場合では、プレートとフィルムの間で火花が発生してしまいます。火花はフィルム上に望まれない模様を作り出すし、もしカメラが純粋な酸素の環境で使われたとしたら大惨事になる可能性もあります。データカメラの十字プレートから静電気を取り除くために、プレートのフィルムに面している方は非常に薄い導電層でコーティングされ、2つの接触ばねによってカメラ本体の金属部分に通電されます。接触は導電層上にある2つの突起した銀被覆によって引き起こされます。十字プレート、あるいはレジスターガラスは、写真撮影術の中で特に目新しいものではありません。しかし、最も目覚ましいことは、カール・ツァイスと共同でNASAのカメラプロジェクトで働いたハッセルブラッドのスタッフのグループが、ハッセルブラッド500ELデータカメラのような小さなカメラに、そのアイデアを適用することができたということです。このカメラが宇宙での撮影に役立つというだけでなく、航空写真のようなものすべてに特に適しているということです。航空写真のために過去に生産された専用のカメラは大きくて、大きなフォーマット(しかも否定的な)向けであり、つまり値段も高いということを意味していました。十字プレートのついたハッセルブラッド500ELデータカメラによって小さくて比較的低コストのカメラを生産できるようになり、航空写真業にも満足のいく結果となりました。
最後に、アポロ11号で使われたフィルムは他のフライトで使われたのと同じタイプで、コダック社の薄くて乳剤でできていて二重に穴をあけた特殊な70mmフィルムでした。それは1回のローディングでカラーなら160枚、白黒だと200枚の写真が撮影できました。

アポロ計画捏造説#64 につづく

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