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アポロ計画捏造説#69 スタンリー・キューブリックについて

アポロ計画捏造説#68 では、 アーサー・C・クラークについてまとめました。

今度はスタンリー・キューブリックについてまとめようと思います。


スタンリー・キューブリックとは
アメリカの映画監督、脚本家、プロデューサー、編集者、写真家。のちにイギリスに移住しました。1928年生まれ、1999年没。ハリウッドの映画の歴史の中で最も影響力のある監督の一人として挙げられています。イギリス・ハートフォードシャーの自宅で心臓発作で息を引きとったとされているのですが、正式な死因は明らかにされていません。 キューブリックの死は彼の監督作品「アイズ ワイド シャット」の試写会5日後の事でした。
キューブリックは2つの陰謀論でよく話題にあがります。1つはアポロ月面着陸の偽装で、もう一つはイルミナティの関与です。


概要
26歳の時、ジェームス・B・ハリスと組み、ハリス=キューブリック・プロダクションズを設立しました。

映画「スパルタカス」(1960年)の大成功をきっかけに有名監督になりましたが、ハリウッド・メジャーの製作システムに愛想をつかして1961年にイギリスに渡りました。

SF三部作と呼ばれる「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(1964年)、「2001年宇宙の旅」(1968年)、「時計じかけのオレンジ」(1971年)の成功で、世界の批評家から映像作家としての才能を認知されるようになりました。


バリー・リンドン(1975年)の撮影では室内シーンの撮影に特殊なハイスピードF/0.7 ツァイス社製カメラレンズを使いました。これはNASAが衛星写真を撮影するために開発されたものでした。映画製作者や評論家の間で、バリー・リンドンは彼の最高傑作の一つと考えられています。

12年ぶりの監督作品となった「アイズ ワイド シャット」(1999年)の完成後、公開を待たずに心臓発作で死去しました。70歳でした。
公開日の1996年7月16日はアポロ11号が発射されたちょうど30周年にあたる日でした。

「完全主義者」といわれ、特に晩年は映画製作に非常に時間がかかることでも有名でした。


2001年宇宙の旅
キューブリックは「2001年宇宙の旅」(1968年)の制作に5年かけました。SF作家のアーサー・C・クラークの小説「少年時代の終わり」(1953年)に非常に感銘を受け、1964年にニューヨークでクラークに会い、1948年の短編小説「センチネル」で一緒に仕事をすることを提案しました。その年、クラークは小説「2001年宇宙の旅」を書き始め、脚本はキューブリックとクラークとが共同で書きました。

キューブリックは未来がどのように見えるかということについて精度と細部に特に注意を払い、映画の研究に多くの時間を費やしました。正確さを求めレンジャー9号のミッションで使われた宇宙船を観察する許可をNASAから得ました。1965年12月に月面上のモノリスの発掘シーンから撮影を開始し、1967年始めにナミブ砂漠で撮影された猿のシーンはその年の夏に終わりました。特殊効果チームは1000万ドルのコストをかけて、撮影を完了する年の終わりまで努力し続けました。2001年宇宙の旅はシネマスペクタクルと評価され、スーパーパナビジョン70フィルムで劇場公開され、画期的な特殊効果により「想像と科学の見事な融合」を視聴者に与えました。キューブリックは彼一人でオスカー、視覚効果のアカデミー賞、を受賞しました。

1968年にリリースされたとき、2001年宇宙の旅は多数の批評家もいてすぐにはヒットしませんでした。彼らは会話がほとんどなく、進行が遅く、一見不可解なストーリーといったことを指摘しました。映画はジャンルの慣習を無視し、かつてあったSF映画とはかけ離れており、キューブリックの今までの映画やストーリーとも明らかに異なっているかのように見えました。始めは批判的な意見だったにも関わらず、2001年宇宙の旅は徐々に人気を得、1972年終わりには世界中で3100万ドルの収益がありました。今では、かつてあった映画の中で最も偉大で影響のある映画の一つと広く考えられており、All Time Top 10 listsの常連となっています。


アポロ月面着陸の偽装
キューブリックが亡くなって以降、多大な時間をかけて彼の映画を掘り下げ、三角形と円形で作られる難解な図、すなわちプロビデンスの目を見つけ出しました。キューブリックに関する多数の陰謀論が生まれ、最も注目すべきは、アポロ月面着陸を監督するために雇われたというもの、シャイニング(1980年)の中で自白のコードを隠しているというものです。コードは3つの手がかりがあり、双子のグラディがジェミニのサインに似ている(ジェミニはアポロ計画の姉妹プログラム)、タイプライターのシーンで "All" の文字が "A-11" に見える、ダニーが "Apollo-11 USA" のシャツを着ているシーンがある、というものです。
Michael Wysmierski を含む他の理論家たちはそれに追随し、Michael は The Shining Code という YouTube ビデオで Jay Weidner と似た理論を説明しました。

いたずらの記事やモキュメンタリー

Jay Weidner が真剣にこの理論を推進しているのに先立って、2人のいたずら者がキューブリックは月面着陸を偽装したと完全にふざけて提案しました。しかし中にはそれを冗談とは思わない人がいました。1995年、Usenet のグループ alt.humor.best-of-usenet はキューブリックが月面着陸を偽装したと主張する記事を出しました。冗談ではなく、キューブリックは「静かの海」(実際に月面上に存在する地名)で実際に撮影を行ったと主張するコメントがいろんなところで現れました。それにもかかわらず、ねつ造論派であるクライド・ルイスはまるで本格的に書かれていたかのようにこの記事を引用しました。

フランスのモキュメンタリー「Dark Side of the Moon」が2002年にウィリアム・カレルによって作られました。キューブリックの義理の兄弟ジャン・ハーランと妻のクリスティアンヌ・キューブリックがこれに協力して作成され、「キューブリックがニクソン政権の強い要請で月着陸を偽装した」と提案しました。全ての映像はヘンリー・キッシンジャーやドナルドラムズフェルド風の男が事情を取り上げて引用し、キューブリックの映画にちなんで名づけられた他のインタビュー者の存在は映像が偽装であることを暴露しています。
※モキュメンタリー:架空の人物や団体、虚構の事件や出来事に基づいて作られるドキュメンタリー風表現手法です。


イルミナティの関与
次のようなストーリーがあります。
キューブリックは巨大なフリーメーソン - イルミナティ陰謀の一部であり、フィルムの中でその存在の手がかりを隠すために映画監督のキャリアをささげました(スパルタカスとバリー・リンドンを除く)。結局イルミナティは最後の映画である「アイズ ワイド シャット」で最後の一線を越えることを決め、キューブリックを暗殺しました。(※フリーメーソンについては アポロ計画捏造説#43 を参照)

一般的に、キューブリック - イルミナティ理論は、特定のシーン(通常はより抽象的で、視覚的効果があり、神秘的に見えるもの)を分析することで出てくる些細なものを取り上げているにすぎず、他の実際の証拠を考えずにたった数フレームを引き合いに出して彼らがいること、隠されたメッセージがあることを主張しています。しかし、今日でも人気があり、広く陰謀論として議論されています。


キューブリックの死後に発表されたインタビュー
2015年12月にキューブリックがNASAの月面着陸の偽装を手伝ったことを認めるインタビュー動画が広まりました。
撮影は死亡する3日前で死後15年経ったら公開するという条件となっていました。

Stanley Kubrick Confesses To Faking The Moon Landings 
1:14 I perpetrated a huge fraud on the American public, which I am now about to detail, involving the United States government and NASA, that the moon landings were faked, that the moon landings ALL were faked , and that I was the person who filmed it.

私はアメリカ国民に巨大な詐欺を犯しました。詳しく言うと私がアメリカ政府とNASAに加担しました。NASAは月着陸を偽装しました。すべて偽装でした。私はその撮影を行ったのです。

しかしこの動画はインチキで、男性は既に Tom という役者であることが特定されています。
(※VERIFIED HOAX: Stanley Kubrick Moon Landing Confession Video Proven FAKE 参照 - 4分後から始まるシーンでTomと呼ばれています)

また、本人の晩年の写真と比べても、似つかないそうです。


映画「シャイニング」に出てくる3つの手がかり
①双子のグラディがジェミニのサインに似ている
血まみれシーンがちらつきます。

②タイプライターのシーンで "All" の文字が "A-11" に見える

③ダニーが "Apollo-11 USA" のシャツを着ているシーンがある
 立ち上がります。

考察
はっきりと偽装と言える情報はなかったです。

ただ、おかしいのは疑惑の出元が「2人のいたずら者がキューブリックは月面着陸を偽装したと完全にふざけて提案しました。」となっていることです。
ビル・ケイシングはかなり早い時期からスタンリー・キュービックの関与を疑い指摘していました(※アポロ計画捏造説について⑬ビル・ケイシングの陰謀論 参照)。
にもかかわらず、いたずらから始まったと思わせるミスリードとなる情報を出しています。

キューブリックのインタビュー動画も怪しいです。
本当に月に行っていたとすれば、このような明らかに嘘と分かる動画を作る必要もありません。
NASAや政府が作るなら、ビンラディンみたいにばれない影武者を用意することぐらいたやすいはずなのです。
月面着陸の確かな証拠を出すのではなく、陰謀論者をあざ笑う手法を取っています。

この点で、間違いなくキューブリックが月面着陸の偽装撮影に関与していたと言い切れます。

アポロ計画捏造説#70 につづく

参考URL
Wikipedia - スタンリー・キューブリック
Wikipedia - Stanley Kubrick
http://rationalwiki.org/wiki/Stanley_Kubrick
同時多発テロはヤラセだよ!
http://shootingstanleykubrick.com/
http://tocana.jp/2015/12/post_8421_entry_3.html

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