アポロ計画捏造説#38 アポロ計画に関わった主な企業・組織・団体

アポロ計画捏造説#37 では、アポロおもしろ資料集をまとめました。

次にアポロ計画に関わった主な企業・組織・団体、それとアポロによって進化した科学技術を整理してみたいと思います。

アポロという計画が存在したことでどんな発展があったのかを知りたかったからまとめました。
アポロ捏造とは関係のない公平なページとなっています。


サターンVロケット

ウェルナー・フォン・ブラウン博士の指揮の下、ボーイング、ノース・アメリカン、ダグラス、IBM等が元請け企業となり、アラバマ州ハンツビルのマーシャル宇宙飛行センターにおいて開発が進められた。各三段のロケットはそれぞれの担当企業によって製作されたが、最終的にそれらを引き取り組み立てる作業はボーイングが行った。

第一段 (S-IC)
S-IC は、ニューオーリンズにあるボーイング社のミシャウド組立施設で製作された。

第二段 (S-II)
S-II はカリフォルニア州シール・ビーチのノースアメリカン航空で製作された。
S-II とS-IC は、輸送船によって海路ケネディ宇宙センターに搬入された。

第三段 (S-IVB)
S-IVB はカリフォルニア州ハンチントン・ビーチのダグラス・エアクラフト社で製造された。

自動制御装置
IBMが製作した自動制御装置は、第三段の頂上部に設置されている。機器本体の組立は、ハンツビルのマーシャル宇宙飛行センターで行われる。
第三段と自動制御装置は、エアロ・スペースライン社の「プレグナントグッピー」あるいは「スーパーグッピー」と呼ばれる輸送機で空路を運ばれる。

参考URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/サターンV


宇宙船

司令・機械船(CSM)
CSM開発の契約は宇宙工学者ハリソン・ストームズをリーダーとするノース・アメリカン航空が獲得した。

月着陸船
開発契約はグラマン社が獲得し、トム・ケリーが計画全体を監督するが、着陸船は開発の遅れという個別のトラブルを抱えることとなる。各種試験の遅延のためにアポロ計画全体の進行にも深刻な影響を与えはじめ、LMは「お荷物」(pacing item) とさえ呼ばれることとなった。このためNASAは、当初は8号で行われるはずだった有人試験飛行を9号に延期せざるを得なくなった。

打ち上げ脱出システム
アポロ宇宙船の打ち上げ脱出システムは、ロッキードによって製造され、その目的は、打上げ失敗の際に、乗組員の乗ったコマンドモジュールを打上げロケットから離脱させることであった。
投棄用のモーターは、ATKランチ・システムズ・グループ製の固体燃料ロケットである。

参考URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/アポロ宇宙船


アポロ誘導コンピュータ(AGC)

IBMが開発。月への飛行には毎回2つのAGCを使った。ひとつは司令船で、もうひとつは月着陸船で使われた。

他にもふたつのコンピュータを使用していた。
  • サターンV型ロケットのS-IVBにあるIBM製の航行コンピュータ(LDVC)
  • 月着陸船のAbort Guidance System(AGS)というTRW製の小さな機械。AGSは月着陸船のAGCの障害が発生したときに使われ、月から離陸して司令船にドッキングするまでを制御する。着陸には使えない。
参考
軌道計算は地球で行い宇宙船はその補正を行ったという話をどこかで聞いたことがあったのですが、そのような事実は(調べた限り)見つからなかった。
アポロ宇宙船に搭載されたコンピュータはファミコン以下。
  • アポロ誘導コンピュータ:CPU 2.048 MHz、メモリ 16ビットワード長
  • ファミコン:CPU 1.79MHz、VRAM:2kバイト(16kビットSRAM)

参考URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/アポロ誘導コンピュータ


月面車

設計は5000万ドルでポルシェが引き受け、ボーイングが製造した。
1969年10月28日にボーイングが元請に選ばれた。ボーイングは、ハンツビルのHenry Kudishの下でLRV計画を運営した。主な下請けとして、Ferenc Pavlics率いるゼネラルモーターズの防衛研究所が移動システム(車輪、モーター、サスペンション)を提供した。ボーイングは電子系とナビゲーションシステムを提供した。車両の試験は、ワシントン州ケントにあるボーイングの工場で行われ、シャーシの製造と全体の組立てはハンツビルにあるボーイングの工場で行われた。

参考URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/月面車
https://ja.wikipedia.org/wiki/LRV_(月面車)


カメラ

スチールカメラ
ハッセルブラッド社製500EL。
マウラー社の16mm DAC(Data Acquisition Camera)

ビデオカメラ
アポロ11号:ウェスティングハウス社アポロ月面テレビジョンカメラ
アポロ12号、14号:ウェスティングハウス社月面カラーカメラ
アポロ15~17号:RCA J-Series Ground-Commanded Television Assembly (GCTA)

参考URL
http://www.apollomaniacs.com/apollo/spacesuit.htm


宇宙服

ILC社(ILC DOVER社)でブラジャー等を縫っていた工員たちが宇宙服を製造した。
宇宙服の内部は、月旅行計画のためにデュポン(Du Pont)社が特別に開発した20~21層の素材が重ねられている。

参考URL
http://wired.jp/2012/05/31/bra-to-spacesuit/
http://www.apollomaniacs.com/apollo/spacesuit.htm


ブーツ

アームストロング船長の記念すべき最初の一歩を支えたのはGE(General Electric Company)社が開発した特殊なシリコンゴムを使って作られたブーツでした。

参考URL
http://gereports.jp/post/92133676714/space-sneaker


腕時計

NASA公式備品として宇宙飛行士の腕にまかれ、月まで行った唯一の腕時計がオメガ・スピードマスター・プロフェッショナルである。

参考URL
http://www.apollomaniacs.com/apollo/spacesuit.htm


ボールペン

無重力下では、普通のポールペンは使用できない。 Fisher社が独自に開発した、35psiの窒素で加圧したインクカートリッジと、高精度な炭化タングステンのペン先を持つ“Space pen”は、 無重力下、水中、3800mの気圧、摂氏35度~120度の温度、そしてあらゆる角度で、筆記が可能である。

参考URL
http://www.apollomaniacs.com/apollo/spacesuit.htm


宇宙食

食品を軽く、長持ちし、そして栄養を保つ技術として当時陸軍が使用していたフリーズドライ糧食をベースに開発が進められ、オレゴンフリーズドライ社やNATIC研究所などが開発に参加しました。
開発した宇宙食の食品加工技術の主なものは、「凍結乾燥技術(フリーズドライ)」と「レトルトパウチ技術(レトルト殺菌技術)」。

参考URL
http://kamusabia.com/utyushoku-tsukurikata-nasa-apollo-keikaku-donyu-shokuhinkakogijutsu-okiku-sinpo/
http://ofdfoods.co.jp/spacefood.html


電源

宇宙機器に搭載するための新たな電源が求められました。このような背景の中から、アポロ計画を進めるNASAによって開発されたのがスイッチング電源です。

参考URL
http://www.tdk.co.jp/techmag/power/200809/


アポロ計画捏造説#39 につづく

8 件のコメント:

  1. あの当時のTVカメラは大きくて、電流も食います。そんなもの持っていたのでしょうか。電源はどうしたのでしょうか?
    考えられませんね。

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    1. サム
      当時のTVカメラの話はアポロ計画捏造説について⑱捏造疑惑一覧の月からのテレビ生中継は無理のところで書いてますが、80kg以上するって書いてありましたね。
      アポロ11号は可能な限り軽量化を図ったということですが、TVカメラは軽量化対象ではなかったようです。
      では。
      わいあん

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  2. それと、月面車ですね。
    あんなもの積んでいけますか?
    着陸船に積んだといわれていますが、そんなことしたらバランスが取れなくなります。

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    1. サム
      月面車はアポロ15号~17号で使われるようになって、重さはWikipediaの月面車のページに書かれていますが210kgだったそうです。
      車にしては軽そうですが、それでも着陸船のバランスを取るためには邪魔になりそうです。
      では。
      わいあん

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  3. わたしが最も関心があるのは制御ですね。
    軌道計算ーー>制御
    ???
    これがわからない!
    具体的にどうやっていたのか?
    肝心なことがわかりませんね。

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    1. サム
      制御についてはこのページでは触れられていないです。
      姿勢制御技術もアポロ計画のおかげで発展したとは思うのですが、応用事例も手に入らなかったので、ここに記載するのは避けました。
      では。
      わいあん

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  4. 大変参考になるページです。
    アポロ計画は巨額の予算を配布する"公共事業"であった事がわかります。実質の成功・失敗に関わらず受注企業は大きな利益を上げたでしょう。
    あと"新技術"のそれぞれが特許を取得しているのかどうかも気になります。もしそれが無いなら不自然です。

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  5. コメントありがとうございます。
    それぞれの企業が、莫大な開発資金を得られたことと、「アポロで使われた」という宣伝効果は、とても大きなメリットだったと思います。

    特許については調べてなかったです。当時(50年前)のアメリカにおける特許の考え方とかも重要になってきそうなので、ややこしそうです。

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